クリニックBlog

2018.06.21更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。


今回は血圧とナトリウムの関係についてのお話です。

「妊娠高血圧症候群」についてはご存知の方が多いと思います。
日本産科婦人科学会では、「妊娠高血圧症候群」を「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または、高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」と定義しています。
重症化すると、子癇(けいれん発作)、脳出血、肝機能障害に溶血と血小板減少を伴うHELLP症候群、常位胎盤早期剥離などを引き起こすことがあります。
原因は、今のところ解明されていませんが、高年齢、肥満、初産婦、非妊娠時または妊娠初期の血圧が高めの人などが発症しやすいと言われています。
治療法や予防法もまだ確立されていませんが、日常の食生活でできることは、やはり塩分の摂りすぎや食べすぎを防ぐことです。

日本は高血圧症の患者数が多く、その背景には、調味料や漬物、海産物などからの塩分(ナトリウム)の過剰摂取があると考えられています。
塩分の過剰摂取によって血液のナトリウム濃度が高まりますが、それを薄めるために水分が血液に移行し、血液量が増えることで血圧が高くなってしまいますnnn
また、過剰なナトリウムによって、血管を収縮させるホルモンの反応性も高まりますshun

また、肥満によっても血圧は上昇します。
特に内臓脂肪が過剰に溜まると、ホルモンや生理活性物質の分泌異常が起きて、腎臓からのナトリウムの排泄を妨げたり、交感神経の働きを高めたりすることで血圧が上昇しますun

ですから、高血圧の予防・治療には、減塩と適正体重の維持が第一です。
すでに血圧が高めの方や高血圧の家系の方は、ご自身の食生活を見直してみてくださいねnico
食塩や醤油、みそなどの調味料だけでなく、「隠れたナトリウム」がたくさんあります。
例えば、パンやうどんの製造には食塩が使われますし、加工食品には食品添加物として、亜硝酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウムなどが含まれています。
「日本人の食事摂取基準」のナトリウム(食塩相当量)の目標量は、男性 8g/日未満、女性 7g/日未満です。
まずは、これを目指して、減塩を心がけましょうheart3

 

≪栄養カウンセリング≫ 
日時:水曜・木曜 14:30~、15:30~、16:30~ お気軽にご予約ください。

 

2018.06.07更新

こんにちはflower2
管理栄養士の花田です。

先日の栄養カウンセリングで、患者様から葉酸の摂取上限量についての質問がありました。今回はそれに関するお話です。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、葉酸の耐容上限量は
18~29(歳)  900 (μg/日)   
30~49(歳)  1,000 (μg/日)です。
葉酸は水溶性ビタミンなので、通常は摂り過ぎても尿中に排泄されるので問題ありませんが、一度に大量に(1~10 mg)摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがあります。
また、ビタミンB12欠乏症(悪性貧血)の診断を困難にしたり、小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性があるため、食事摂取基準でも耐容上限量が設けられています。
ただし、亜鉛吸収の阻害作用に限っては、5~15 mg/日程度の葉酸摂取であれば影響はないという報告もあります。

最近の研究結果として、「葉酸の許容上限摂取量は必要ないようだ」というロンドン大学クイーン・メアリー校などからの報告もあります。
1998年以降、胎児の神経管閉鎖障害の予防策として、米国を含む81カ国が、穀物への葉酸の強制的強化を導入しましたが、有害性が認められたという報告は一切なく、神経管欠損の数は半分まで減少しています。
ビタミンB12欠乏症の治療において、高用量の葉酸の利用によって、神経性損傷のリスクが増加する可能性があるとの見解から葉酸強化を導入していない国もありますが、ロンドン大学の今回の研究では、「上限値設定は必要ない」と示唆されたとのことです。

これらから、厚生労働省が妊婦に推奨している400μg/日は、全く問題のない量で、安心してサプリメントを利用できることが分かります。
もし間違えて量を多く摂ってしまったとしても排泄されますし、前述のような葉酸過敏症の症状が出たとしても摂取を中断すれば症状はおさまりますnico
妊娠1か月以上前からの摂取が推奨されているので、まだの方は早めにご利用くださいねheart3

 

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