クリニックBlog

2017.08.31更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

このところ、腸管出血性大腸菌O-157による食中毒事件が相次いでいますbearing

今月7日から中旬にかけて、埼玉県と群馬県の同じ系列の4つの総菜店で加工販売されたポテトサラダを食べた18人が腹痛などを訴え、このうち15人からO-157が検出されました。
今朝のニュースでは、同じ店で販売された別のサラダを食べた5人からもO-157が検出されたとのことです。
製造会社の食品サンプル、販売店の調理器具や従業員の便からは菌が検出されず、感染経路は特定されていません。


また、横浜市青葉区の焼肉店は、先月食事をした客2人がO-157による食中毒を発症したとして、営業停止処分となりました。
こちらも食品サンプルや調理従業員の検便検査、店内施設のふき取り検査の結果でも菌は検出されず、感染経路は特定されていません。


さらに、埼玉県川越市のファミリーレストランでは、今月11~12日に食事をした男女7人が下痢や腹痛などの症状を訴え、全員からO-157が検出されたことが発表されました。
従業員の1人の便からO-157が検出されたとのことです。


大腸菌はもともと動物の腸に存在しており、ほとんどが無害ですが、一部の種類の大腸菌は病原性を持ち、消化器症状を起こします。
それを病原大腸菌と言い、中でもベロ毒素を産生する病原大腸菌を「腸管出血性大腸菌」と呼びます。
O-157の他に、O-26、O-O111、O-O128などが、食中毒の原因菌として見られます。

O-157による感染症の特徴は、強い毒性ですflair
ベロ毒素によって、激しい腹痛や下痢、血便などの症状が現れ、重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や腎臓機能の低下、脳症などの後遺症を残すことがあります。
また、感染力が非常に強いのも特徴ですflair
ほとんどの食中毒菌は100万個以上で発症しますが、O-157は100個程度でも発症します。
そして、潜伏期間が3〜8日と長く、感染してもすぐには症状が出ないのも特徴ですflair
今回、感染者が増え続けているのも、潜伏期間の長さに関係します。

O-157は比較的熱に弱いので、食品の中心温度75℃で1分以上の加熱をすれば死滅します。
生肉を避け、しっかり加熱し、食材や調理器具の洗浄を徹底すれば食中毒を防ぐことは可能です。
ただ、今回の総菜店と焼肉店の場合は、食品サンプルや調理器具、従業員の便からは原因菌が検出されていないので、調理後に菌が付着したとも考えられます。

家庭でも、調理後すぐに食べない場合は、保存場所や保存温度に注意しましょうsign01
冷蔵庫の消毒はされていますか
キッチン用の塩素系漂白剤でよいので、200~250倍程度に水で薄めて、定期的に庫内を拭き掃除しましょうnote
アルコール消毒だとノロウイルスには効果がないので、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)をおすすめします。
まだまだ暑さが続くので、油断しないようにしたいですねhappy01

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2017.08.17更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

今日8月17日は「パイナップルの日」です。
「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」の語呂合わせから、パイナップルの美味しさをPRのするために株式会社ドールが制定しました。

パイナップルは熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草で、果実だけを「パイナップル」と呼び、植物としては学名から「アナナス」と呼ばれます。
パイナップルという名前は、果実の形が松かさ(パイン)に似ていて、味は甘酸っぱいりんご(アップル)appleのようだったことからつけられました。

パイナップルの甘味は、ショ糖やブドウ糖、果糖で、酸味の主体は、クエン酸です。
ビタミンB1が豊富で、さらにビタミンB2やCマンガン食物繊維など、美容・健康に効果がある栄養素も多く含んでいます。

パイナップルの特徴としては、「ブロメリン(ブロメライン)」というタンパク質分解酵素を含むことです。
酢豚やハンバーグなどの肉料理にパイナップルを入れることがありますが、これはブロメリンによって肉が柔らかくなり、消化が促進されるからですflair
ただし、ブロメリンは熱に弱く、60度以上で失活するので、缶詰のパイナップルにはブロメリンの効果は期待できませんsad
逆に、生のパイナップルを使ってゼラチンのゼリーを作っても、ブロメリンがゼラチンを分解してしまうため、固まりませんwobbly

ブロメリンには、タンパク質分解作用に加えて、痛みや炎症を軽減する効果があることから、抗炎症剤や去痰薬、壊死組織除去剤(軟膏)の成分としても利用されています。
ブロメリンは、体内で産生される炎症物質(起炎性ポリペプチド)を分解したり、炎症部位に過剰になったフィブリン(血液凝固に関係する物質)を分解して排出したりしますが、これによって、炎症や腫れが軽減されます。
アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、花粉症などにも効果があるということで、欧米ではサプリメントとして広く評価を得ているそうです。

パイナップルだけでなく、キウイフルーツにはアクチニジンイチジクにはフィシンパパイヤにはパパインというタンパク質分解酵素が含まれています。
果物のパワーはスゴイですねheart04

でも、ご経験があるかもしれませんが、未熟な果実を食べると、シュウ酸カルシウムの針状結晶や多量の酸によって消化不良を起こしたり、口の中が荒れてしまうことがあるので注意してくださいねhappy01

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2017.08.03更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

去る7月28日は「世界肝炎デー」でした。

WHOは、2010年に、世界的レベルでのウイルス性肝炎の蔓延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7月28日を"World Hepatitis Day"(世界肝炎デー)と定め、肝炎に関する啓発活動などの実施を提唱しました。

日本においても、7月28日を「日本肝炎デー」と定め、肝炎ウイルス検査の受検勧奨や予防、治療に関する正しい理解が進むよう普及啓発および情報提供を推進しています。

7月30日には、大阪市内で、市民公開講座「おおさか肝炎デー~肝臓について勉強しよう!」が開催され、私も参加してきましたhappy01



(うちわをもらいました!)


ご講演くださったのは、大阪市立大学大学院医学研究科・肝胆膵病態内科学の先生方です。

最初の講演は、「肝臓のメタボとがんの意外な関係」という演題で、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)についてのお話でした。
アルコール性脂肪肝を原因とする肝炎は以前から指摘されていましたが、アルコールをほとんど飲まない人の場合の脂肪肝による肝炎も、肝硬変や肝癌に移行することが分かってきました。
実際に、近年の肥満人口の増加に伴い、NASH患者も増えているとのことですbearing
特に、日本人の場合は、糖尿病患者に肝疾患(肝癌、肝硬変)が多く、NASHとの関連も指摘されています。

二つ目の講演は、B型肝炎の治療についてでした。
B型肝炎ウイルス(HBV)の感染経路としては、母子感染(垂直感染)と、それ以外による感染(水平感染)があります。
1986年から母子感染防止のための予防接種が始まり、2016年10月からは水平感染予防のための定期接種が行なわれています。
また、治療法のうち、抗ウイルス療法としてインターフェロンや核酸アナログ製剤の紹介がありました。

最後は、C型肝炎についてのお話でした。
C型肝炎の治療は、かつてはインターフェロンを中心とした治療が中心でしたが、DAA(直接作用型抗ウイルス剤)の開発により、目覚ましい進歩を遂げました。
また、治療によってウイルスが消えても定期的な検査が必要であるとのことでした。

肝臓は、「沈黙の臓器」ともいわれるように、自覚症状がほとんどないままに、病状が進行します。
肝炎ウイルスへの感染の有無は、血液検査で簡単に調べることができます。
感染が分かれば、早期に適切な治療を行うことができ、肝炎の治癒あるいは肝硬変や肝がんへの進行を予防することが可能です。

また、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の場合は、健康診断項目のALT(GPT)AST(GOT)γGTコリンエステラーゼなどの数値からも脂肪肝の程度を知ることは可能です。
肥満が原因の場合は、今よりも5%体重を減少させることで、肝機能は改善すると言われています。

まずは、ご自身の身体の状態を知ることから始めましょうnote

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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