クリニックBlog

2016.07.21更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

ビタミンのお話が続いていますが、今回はビタミンAです。
妊娠初期に摂りすぎると胎児の奇形を引き起こす危険なビタミン、というイメージが強いかもしれませんが、不足によっても様々な欠乏症や障害が起こりますwobbly

ビタミンAは、細胞分化皮膚や粘膜の正常保持視覚の正常化に関わります。
細胞が分裂し、機能を備えていくのに必要なビタミンであり、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち、細菌やウイルスの侵入などを防ぐ働きがあります。
不足すると、皮膚や角膜の乾燥が起こりやすくなり、生殖分野では、子宮粘膜上皮の機能が低下したり、受精卵の分化異常によって胎児の正常な成長が阻害されたりします。
また、ビタミンAは、網膜での光の受容に関係するロドプシンの成分でもあるので、暗い所で目が見えにくくなる夜盲症という欠乏症が起こります。
これが悪化して結膜・角膜乾燥症に進行すると、視力が落ち、失明する場合もあり、発展途上国ではこの視覚障害が大きな問題となっています。

ビタミンAを多く含むのは、レバーなどです。
野菜果物などの植物性食品には、ビタミンAの前駆体であるプロビタミンAの形で含まれ、必要に応じて体内でビタミンAに変換されるので、過剰症の心配はありません。
プロビタミンAには、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、β-クリプトキサンチンなどがありますが、ビタミンAへの変換率が最も高いのはβ-カロテンです。
β-カロテンには抗酸化作用もあり、老化予防効果や免疫力アップも期待できます。
緑黄色野菜に多く含まれる抗酸化物質については研究が進んでおり、β-カロテンやルテインなどを多く摂っている男性ほど精子の運動率が高く、トマトなどに多いリコペンを多く摂る男性ほど正常精子形態率が高いことが、米国のハーバード公衆衛生大学院の研究でわかっていますflair

レバーや鰻の食べすぎには注意が必要ですが、緑黄色野菜なら安心ですねhappy01
この夏は、色の濃い野菜をしっかり摂って、酸化しにくい身体をつくっていきましょうnote


≪栄養カウンセリング≫ 
日時:水曜・木曜 9:30~、10:30~、11:30~、12:30~
ファーストインタビューだけでなく2回目以降も無料です。
お気軽にご予約ください。

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2016.07.07更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

前回のビタミンDに引き続き、今回も、骨の健康に関係のある栄養素である、ビタミンKのお話です。

ビタミンKはあまり知られていないビタミンですが、その第一の機能は、正常な血液凝固能を維持することです。
ケガなどで出血してもしばらくすると止まりますが、これは血液中の血小板とフィブリンのおかげです。
フィブリンの生成にはトロンビンという酵素が不可欠ですが、ビタミンKには、このトロンビンの前駆体であるプロトロンビンを活性化する働きがあります。

ビタミンKは、ほうれん草ブロッコリーなどの緑色野菜clover海藻納豆に多く含まれます。
成人では腸内細菌によっても合成されますが、新生児や乳児は腸内細菌叢が未発達な上に、母乳中のビタミンK量も少ないので、頭蓋内出血や腸管内出血のリスクが高まります。
これらの「新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症」を予防するために、生後数回にわたって、ビタミンKシロップが経口投与されます。

また、ビタミンKは、骨に存在するたんぱく質オステオカルシンを活性化し、カルシウムが骨へ沈着(石灰化)するのを促し、骨からのカルシウムの流出を抑えていますflair
近年は骨粗鬆症治療薬としても利用され、骨量増加、骨折予防に役立っています。
ビタミンKにはK1とK2がありますが、骨量調節の効果が高いのはK2の方です。
K2は微生物由来で、腸内細菌によって合成されるのもK2ですし、食品では納豆に最も多く含まれます。

昨年の4月から「栄養機能食品」に、n-3系脂肪酸(オメガ3)、カリウム、ビタミンKが加わりましたが、ビタミンKの機能が重要視されるようになった証拠ですねhappy01

骨の健康のために、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKをしっかり摂り、紫外線も適度に浴びて、生き生きした毎日を過ごしましょうnote


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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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