クリニックBlog

2018.08.09更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

血圧に関係するミネラルとして、カリウム、カルシウムに引き続き、今回はマグネシウムのお話です。

2016年に米国のインディアナ大学公衆衛生学部が行った研究では、マグネシウムを十分に摂っていると高血圧を改善できることが明らかになりました。
この研究では、マグネシウムの摂取に関する34件の臨床試験データが解析されました。
その結果、次のようなことが分かりました。
・1日368mgのマグネシウムを3か月間摂取すると、収縮期血圧が2.0mmHg、拡張期血圧が1.78mmHg低下すること。
・血清マグネシウム濃度の上昇と血圧低下の程度には相関があること。
・マグネシウムの1日300mgの投与、または1か月間の補充が、血清マグネシウム濃度を上昇させ、血圧を低下させるのに十分であること。
また、血清マグネシウム濃度が高いほど、血圧降下に関連する因子のひとつである血流量も良好であることが分かりましたnico

マグネシウムは300種類以上の酵素反応に、補酵素として働いています。
したがって、ほとんど全ての生合成反応や代謝反応に必要となります。
また、カルシウムとともに骨に多く含まれ、骨の弾性維持、神経伝達、体液の平衡維持、ホルモン分泌とその活性発現、筋収縮など、多くの生命現象の場で機能しています。
カルシウムが血管壁に沈着すると血圧が上昇することは前回お話しましたが、カルシウムと拮抗的に働くマグネシウムを十分に摂ることでそれを防げることが、この研究からも分かったということですねni

高血圧や心疾患の予防の観点から、マグネシウム摂取量はカルシウム摂取量の約半分が理想的と考えられています。
マグネシウムは、穀物の糠や胚芽の部分、ほうれん草やケールなどの野菜、アーモンド、ゴマなどの種実類、海藻、豆類などに豊富に含まれています。
精製された食品にはあまり含まれないので、いろいろな食品をバランスよく摂りましょうheart3

 

≪栄養カウンセリング≫ 
日時:水曜・木曜 14:30~、15:30~、16:30~ お気軽にご予約ください。

 

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2018.07.26更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

前回は、血圧に関係するミネラルとしてカリウムのお話をしましたが、カルシウムの不足も高血圧の原因になることが分かっています。

カルシウムと言えば骨や歯のイメージが強いですが、血液中や細胞内にも存在していて、神経の情報伝達や筋肉の収縮など、生命を維持するために重要な役割を担っています。
このため、カルシウムが不足すると、骨のカルシウムを溶出させ、血液中に送り出すことで、血中カルシウム濃度を一定に保とうとします。
カルシウムの摂取不足が続き、慢性化すると、この働きがさらに活発化し、逆に血液中のカルシウムが過剰になってしまいます。
過剰になったカルシウムは、血管や脳、内臓などの骨以外の臓器に入り込んで沈着し、様々な影響を与えます。
このように、カルシウムの不足が、かえってカルシウムの過剰を引き起こし、体内に蓄積する現象を「カルシウム・パラドックス(逆説)」といいます。

カルシウムが血管壁にたまると、石灰化して硬くなり、動脈硬化を起こします。
動脈硬化によって血液の流れが悪くなるので、心臓はより強い力で血液を送り出そうとし、その結果、血圧が上昇し、高血圧になりやすいのですen
心臓の冠動脈が石灰化することも多く、心筋梗塞や狭心症の原因ともなりますshun

カルシウムは、乳製品や小魚、海藻、木綿豆腐などに多く含まれます。

サプリメントなどでカルシウムを補うのも一つの方法ですが、過剰摂取になると逆効果なので、1日の摂取量を必ず守るようにしましょう。

また、カルシウムの吸収にはビタミンDが必要ですが、ビタミンDは魚類やきのこに多く含まれます。
煮干しやジャコなどの小魚は、いずれの栄養素も豊富に含むのでおすすめです。
牛乳には、カルシウムの吸収を促進するカゼインホスホペプチドが含まれています。
逆に、喫煙や飲酒、カフェインの大量摂取はカルシウムの吸収を阻害すると言われます。
血圧が気になる方は、塩分、カリウム、カルシウムなどの摂取状況をはじめ、生活習慣全般を見直してみてくださいねnico

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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2018.07.05更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。


今回は、高血圧の予防に役立つミネラルであるカリウムのお話です。

減塩(ナトリウムの摂取制限)が高血圧の予防に効果的であることは前回お話しましたが、おいしさという点では、減塩には限界があります。
世界には全く食塩を使わない「塩なし民族」と呼ばれる人々がいて、高血圧患者は皆無だそうですが、日本型の食生活ではそれを実行するのは難しいですねnamida

ナトリウムの摂取量を減らすとともに重要となるのがカリウムの摂取量を増やすことです。
通常、人の体内では、細胞外にナトリウムが、細胞内にカリウムが多く存在して、一定のバランスを保っています。
カリウムの摂取量が増えると、この細胞内外のナトリウムとカリウムのバランスに変化が起こり、結果として、腎臓でのナトリウムの再吸収が抑制され、ナトリウムは尿中に排泄されるので、血圧の安定を図ることができます。

よって、野菜や果物などカリウムの多い食品を積極的に摂ることが大切で、実際に、それらの摂取量が多いほど、循環器疾患(脳卒中・心臓病)による死亡リスクが低くなることもわかっています。
カリウムの多い食品としては次の食品が挙げられます。
ほうれん草やこまつな(1束200gで1,000mg)、芋類(中1個100gで450mg)、ニラ(1束100gで510mg)、バナナ(1本100gで360mg)、トマト(1個150gで315mg)、りんご(1個300mgで360mg)、サラダ菜(1袋80gで300mg)、いちご(半パック150gで300mg)などです。

この他、海藻やきのこ大豆食品にも比較的多く含まれています。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、カリウムの目標量は、男性3000mg以上、女性2600mg以上ですが、国民健康・栄養調査では、男女ともに目標量を満たしていないという結果が出ていますshun
減塩よりも野菜や果物を増やす方が簡単なので、ぜひこれらの食品を多く摂るようにし、栄養のバランスも食卓の彩りもよくしていきましょうnico

 

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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2018.06.21更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。


今回は血圧とナトリウムの関係についてのお話です。

「妊娠高血圧症候群」についてはご存知の方が多いと思います。
日本産科婦人科学会では、「妊娠高血圧症候群」を「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または、高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」と定義しています。
重症化すると、子癇(けいれん発作)、脳出血、肝機能障害に溶血と血小板減少を伴うHELLP症候群、常位胎盤早期剥離などを引き起こすことがあります。
原因は、今のところ解明されていませんが、高年齢、肥満、初産婦、非妊娠時または妊娠初期の血圧が高めの人などが発症しやすいと言われています。
治療法や予防法もまだ確立されていませんが、日常の食生活でできることは、やはり塩分の摂りすぎや食べすぎを防ぐことです。

日本は高血圧症の患者数が多く、その背景には、調味料や漬物、海産物などからの塩分(ナトリウム)の過剰摂取があると考えられています。
塩分の過剰摂取によって血液のナトリウム濃度が高まりますが、それを薄めるために水分が血液に移行し、血液量が増えることで血圧が高くなってしまいますnnn
また、過剰なナトリウムによって、血管を収縮させるホルモンの反応性も高まりますshun

また、肥満によっても血圧は上昇します。
特に内臓脂肪が過剰に溜まると、ホルモンや生理活性物質の分泌異常が起きて、腎臓からのナトリウムの排泄を妨げたり、交感神経の働きを高めたりすることで血圧が上昇しますun

ですから、高血圧の予防・治療には、減塩と適正体重の維持が第一です。
すでに血圧が高めの方や高血圧の家系の方は、ご自身の食生活を見直してみてくださいねnico
食塩や醤油、みそなどの調味料だけでなく、「隠れたナトリウム」がたくさんあります。
例えば、パンやうどんの製造には食塩が使われますし、加工食品には食品添加物として、亜硝酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウムなどが含まれています。
「日本人の食事摂取基準」のナトリウム(食塩相当量)の目標量は、男性 8g/日未満、女性 7g/日未満です。
まずは、これを目指して、減塩を心がけましょうheart3

 

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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2018.06.07更新

こんにちはflower2
管理栄養士の花田です。

先日の栄養カウンセリングで、患者様から葉酸の摂取上限量についての質問がありました。今回はそれに関するお話です。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、葉酸の耐容上限量は
18~29(歳)  900 (μg/日)   
30~49(歳)  1,000 (μg/日)です。
葉酸は水溶性ビタミンなので、通常は摂り過ぎても尿中に排泄されるので問題ありませんが、一度に大量に(1~10 mg)摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがあります。
また、ビタミンB12欠乏症(悪性貧血)の診断を困難にしたり、小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性があるため、食事摂取基準でも耐容上限量が設けられています。
ただし、亜鉛吸収の阻害作用に限っては、5~15 mg/日程度の葉酸摂取であれば影響はないという報告もあります。

最近の研究結果として、「葉酸の許容上限摂取量は必要ないようだ」というロンドン大学クイーン・メアリー校などからの報告もあります。
1998年以降、胎児の神経管閉鎖障害の予防策として、米国を含む81カ国が、穀物への葉酸の強制的強化を導入しましたが、有害性が認められたという報告は一切なく、神経管欠損の数は半分まで減少しています。
ビタミンB12欠乏症の治療において、高用量の葉酸の利用によって、神経性損傷のリスクが増加する可能性があるとの見解から葉酸強化を導入していない国もありますが、ロンドン大学の今回の研究では、「上限値設定は必要ない」と示唆されたとのことです。

これらから、厚生労働省が妊婦に推奨している400μg/日は、全く問題のない量で、安心してサプリメントを利用できることが分かります。
もし間違えて量を多く摂ってしまったとしても排泄されますし、前述のような葉酸過敏症の症状が出たとしても摂取を中断すれば症状はおさまりますnico
妊娠1か月以上前からの摂取が推奨されているので、まだの方は早めにご利用くださいねheart3

 

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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2018.05.24更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

今回は、腸内細菌と病気の関係についてのお話です。

テレビ番組で話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、太っている人と痩せている人の腸内細菌叢には明らかな違いがあるという研究結果が出ています。
これは、ワシントン大学のゴードン博士らによる研究で、太った人はファーミキューテスという腸内細菌の割合が高く、痩せている人はバクテロイデーテスの割合が高かったとのことで、この比(F/B比)が大きくなるほど肥満になりやすいということがマウスを用いた実験で証明されましたabon

また、腸内細菌が動脈硬化の悪化に関わることも分かっています。
これは、米オハイオ州クリーブランド・クリニックの研究チームによるものです。
肉などに含まれる成分が、ある種の腸内細菌によってトリメチルアミン(TMA)に代謝され、肝臓でトリメチルアミン-N-オキサイド(TMAO)に変化し、これが動脈硬化を悪化させたり、血栓形成を促進したりして、心血管疾患のリスクを高めるとのことですshun

さらに、腸内細菌と自閉症や認知症との関わりについても研究が進んでいます。
長寿との関わりにおいては、長生きのお年寄りにはアッカーマンシア属などの細菌が多いことも発見されました。

最近のニュースでは、ペニシリンなどの抗菌薬を2歳までに服用した乳幼児は、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの免疫異常によって起こるアレルギー疾患の発症リスクが、服用経験のない乳幼児と比べ、1.4〜1.72倍になるとの調査結果が出ていましたun

今後も腸内細菌についての研究は進み、健康維持や病気の予防・治療において大きな鍵になることと思います。
現時点では、腸内細菌のうち、善玉菌を増やすような食事を心がけることが第一です。
それには、植物性の食品から食物繊維やオリゴ糖を積極的にとることが大切です。heart
野菜、果物、きのこ、海藻、雑穀、果物などを毎日の食卓に取り入れていきましょうnico

 

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2018.05.10更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

今回は、腸内環境についてのお話の第4弾、腸内細菌の働きについてのお話です。

腸内細菌は、腸内での病原菌や有害菌の増殖を防いで、人の身体を感染から守ってくれています。
また、人の消化酵素では分解できない食物繊維やオリゴ糖、分解し切れずに大腸まで到達したタンパク質や脂肪を分解することで、消化を促進してくれます。
食物繊維やオリゴ糖を分解する際に短鎖脂肪酸がつくられますが、これがインクレチンという消化管ホルモンの分泌を促すことで、インスリン分泌が増強されます。
また、腸内細菌は、ビタミンK、B2、B6、B12、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ナイアシンなどのビタミンを合成することもできます。
もちろん、食事から得られるビタミンの量には及びませんが、欠乏症のリスクが減らせるのは心強いですねni

前回、腸内細菌の菌体成分には腸管の免疫細胞を刺激する効果があり、免疫機能を活性化する働きがあることをお話ししましたね。
最近のニュースで、「ペニシリンなどの抗菌薬を2歳までに服用した乳幼児は、喘息やアトピー性皮膚炎など免疫異常によって起こるアレルギー疾患の発症リスクが、服用経験のない乳幼児と比べ、1.4〜1.72倍になる」という記事を読みました。
抗菌薬によって免疫の制御に重要な腸内細菌がいったん死滅するため、悪化した腸内環境がアレルギー疾患の発症につながっている可能性があるとのことですuun

また、腸内細菌には、免疫機能を活性化するだけでなく、逆に、免疫機能が過剰反応しないように制御する働きもあるとことが分かってきていて、アレルギーや自己免疫疾患との関わりについての研究も進んでいます。

腸内細菌叢を整えるには、食物繊維やオリゴ糖などの難消化性成分をしっかり摂ることが大切ですmeal
善玉菌と悪玉菌のバランスをよくするために、野菜や果物、海藻やきのこなどの植物性食品を毎日の食事にうまく取り入れていきましょうnico

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2018.04.19更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

腸内環境の改善についてのお話が続いていますが、今回は、ビフィズス菌や乳酸菌そのものを摂っても効果があるのかを考えてみたいと思います。

まず、乳酸菌とビフィズス菌の違いに注目してみましょう。
ヒトの腸内には数100種類、100兆個以上の腸内細菌が存在すると言われますが、健康な人の場合、その2割が善玉菌1割が悪玉菌、残りは日和見菌です。
善玉菌が多ければいいというものでもなく、これらのバランスを保つことが大切です。
善玉菌と聞くと乳酸菌を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は、ヒトの腸内の善玉菌の大部分はビフィズス菌です。
乳酸菌がオリゴ糖や食物繊維を分解する際に乳酸を作り出すのに対して、ビフィズス菌は乳酸だけでなく酢酸も作ります。
酢酸は悪玉菌の増殖を抑える作用がより大きいので、腸内環境の改善効果も高くなります。

乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いため、最近では、特殊な加工によって「生きたまま腸まで届く」を可能にしたヨーグルトやサプリメントがたくさん出回っています。
でも、生きたまま腸まで届いたとしても、すでに存在する菌に交じって定着できるかどうかは分からず、実際には排泄されてしまうことも確かめられていますshun
では、定着しないなら摂っても意味がないのでしょうか

腸管には、有害な異物の侵入を防ぐための充実した免疫システムがあり、身体全体の免疫細胞や抗体の60%が集中していると言われます。
生きた菌であっても死んだ菌であっても、その菌体成分が腸管の免疫細胞を刺激する効果があるので、「生きたまま腸まで届く」ことよりも、むしろどれだけ多くの菌を摂取できるかが大きなポイントmagnifierとなるそうです。

乳酸菌やビフィズス菌の豊富なヨーグルトを食べるのもいいですが、乳脂肪の摂り過ぎが心配なので、低脂肪や無脂肪のものに替えたり、ぬか漬け、味噌、キムチなどの植物性食品を利用したりするのもいいですねheart3
いずれにせよ、ご自身の腸の働きの改善が感じられ、効果が実感できる食品を継続して利用することをおすすめしますnico

 

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2018.03.22更新

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管理栄養士の花田です。

前回は、腸内環境の改善に効果がある成分として、ラクトフェリンをご紹介しましたが、今回はオリゴ糖についてのお話です。

「オリゴ」は「少しの」という意味で、砂糖も栄養学的にはオリゴ糖に分類されますが、一般的には、オリゴ糖のうち難消化性で健康効果の高いものを「オリゴ糖」としています。
オリゴ糖は、腸内のビフィズス菌や乳酸菌のエサとなり、これら善玉菌の増殖を促進し、腸内環境を整えるので、食物繊維とともに「プレバイオティクス」と呼ばれます。
大豆・玉ねぎ・ごぼう・にんにく・アスパラガス・バナナなどに多く含まれますが、効率よく摂るには特定保健用食品などを利用するのも一つの方法です。

よく利用されるオリゴ糖の甘さとエネルギーを、農畜産業振興機構 調査情報部のデータをもとに、下表のように比較してみました笑う

 表


オリゴ糖は、人の消化酵素では分解できないので直接的にはエネルギーにはなりませんが、腸内細菌が分解してできる乳酸や短鎖脂肪酸などが吸収されて、人のエネルギー源となり得るので、カロリーゼロではありません。
砂糖と同じ甘みを得ようとすると、砂糖よりもカロリーが高くなるものがほとんどです。
では、「オリゴ糖は砂糖よりも太るのか」という疑問が生じますが、これについては「難消化性成分なので、太るほど食べる前に腹痛や下痢を起こす」と答えておきましょう。
市販のオリゴ糖の有効摂取量は1日2~10gと言われています。 
摂り過ぎに注意し、血糖値を上げにくく腸の健康に効果のある甘味料として、うまく利用していってくださいねnico

 

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2018.03.08更新

こんにちはflower2

管理栄養士の花田です。

今回は、先日の栄養カウンセリングで話題になったラクトフェリンについてのお話です。

ラクトフェリンは、内臓脂肪低減効果が期待できる物質として最近注目されています。
初めてこれを聞いた時は、強い抗菌力で知られるラクトフェリンがなぜダイエットサプリに?と不思議に思いましたが、その抗菌力ゆえの効果だと分かり、腑に落ちましたnico

ラクトフェリンは、鉄と結合する性質を持つ糖たんぱく質で、母乳をはじめとする哺乳動物の乳、唾液や涙液、血液などに含まれる成分です。
ヒトでは、分娩後数日間に分泌される初乳に最も多く含まれますが、これは、まだ免疫力を持たない新生児を細菌から守るためと考えられています。
細菌には鉄を栄養分として生育するものもいますが、ラクトフェリンが鉄と強く結びつくことで、それらから鉄を奪い去り、増殖を阻止します。
ビフィズス菌乳酸菌などの腸内細菌は鉄要求性が低いので、増殖を抑制されず、むしろ増殖が促進されると言われており、結果的に腸内環境改善につながります。
また、ラクトフェリンは唾液にも含まれますが、口腔内の病原微生物や歯周病菌への抗菌作用だけでなく、歯周病菌が分泌するLPS(リポ多糖)の働きを抑えることも分かっています。
LPSは、コレステロールの生成を増やし、中性脂肪の分解を抑制するので、この働きを抑えることで、内臓脂肪の低減効果が期待できるとのことです。

この他にも、ピロリ菌の抑制鉄吸収促進による貧血の改善ドライアイの改善関節炎・大腸炎の改善、美容分野ではシワやシミの改善なども報告されています。
生殖分野では、膣内細菌叢の改善と早産の予防、子宮内細菌叢(子宮内フローラ)と不妊症の関係などの研究も進んでおり、それらへのラクトフェリンの効果も期待されています。

ラクトフェリンは熱や胃酸などに弱いため、加熱処理がされた市販の牛乳では摂りにくいので、腸溶性のサプリメントで摂るのが一番効率が良く、安全なようです。
不妊治療への効果の解明を待ちつつ、人の身体にもともと備わっている防御機能について改めて見直し、感謝したいですね笑う

 

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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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