クリニックBlog

2015.02.19更新

今回の培養室へようこそ!は受精確認についてですhappy01
受精確認とは、媒精やICSIを実施した翌日に、卵が正常に受精しているかを顕微鏡下で確認する作業ですsign03

精子が卵子の中に入り受精すると、前核と呼ばれる核が形成されますnote
受精確認ではこの核が見えるかどうかを確認しますflair
正常に受精した受精卵には、卵子由来の核と精子由来の核、2つの前核が確認できます。
この胚の状態を2PN胚と呼びますsign03





矢印の位置に2つの前核が確認できます。これが「正常受精」ですgood

前核が3つ以上ある時は、異常受精となりますgood



多核の受精卵。前核が3つ確認できますsign03
これは、一般体外受精の場合は1個の卵子に対して2個以上の精子が侵入してしまったり(多精子受精)、
また顕微授精の場合は、もともと1個の精子しか卵子の中に注入していないので、多精子受精ではなく卵子側の染色体の異常の可能性がありますflair
どちらにしてもこのような受精卵は、染色体の数に異常がある可能性が高いため、その後分割したとしても移植に用いることは出来ませんsweat02


前核は、受精後約22時間経過すると1つに融合し、その後見えなくなってしまいますsweat01
そのため、受精確認は採卵翌日の午前中に行っていますsign03
また、前核が見えず未受精卵のように見える卵でも、前核が確認できなかっただけで受精している可能性があるため受精確認翌日まで培養を続けますnote

無事受精した受精卵は、次に分割期と呼ばれる発育段階に入りますbleah

次回は受精卵の分割についてお話したいと思いますnote


培養室 仲

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

2015.02.09更新

みなさま、こんにちはhappy01
年が明けたばかり・・・と思っているともうバレンタインの季節ですねheart01
季節の移り変わりは本当にはやいですcoldsweats01



今回はシリーズ6回目、顕微授精についてのお話ですnote

顕微授精を行う場合、採卵して採れた卵子は、まず卵子の周りの卵丘(らんきゅう)細胞という細胞を取り除き、成熟した卵子か未熟な卵子かを見分けます(Vol.5参照)。

確認出来た成熟卵子にのみ、一匹の精子を注入します。
この方法を卵細胞質内精子注入法(ICSI:イクシー)と言います。
ICSIは採卵当日の午後から行います。

↓ まず調整した精子を写真のように右側の細いガラスピペットで一匹捕まえます。





↓ 精子をピペットの先端まで移動させ、透明帯(とうめいたい)と呼ばれる卵子の殻を突き破ります。




↓ 突き破ったところ




これで精子を注入して終わり。。。というわけではありません。
透明帯内側にある卵細胞質の細胞膜を吸引して穿破しなければいけません。
ここできちんと細胞膜が破れていないと精子は卵細胞質の中に入っていないことになり、
受精することができません。

細胞膜を吸引→穿破し、精子を細胞質内に注入します。

顕微授精が終わった後は、培養液に移し、培養器の中で翌日まで培養します。
翌日の午前中に受精しているかどうかを確認します。


次回は受精確認についてのお話ですclover



培養士 辻

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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