クリニックBlog

2017.04.20更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

先日、ハチミツ入りのジュースが原因で、生後6か月の男児が「乳児ボツリヌス症」を発症し、死亡したというニュースが流れました。
1回約5g(小さじ1杯弱)を1日2回、約1.5か月間ほぼ毎日与えたとのことです。

ボツリヌス菌は、偏性嫌気性(酸素があると生育できない)の毒素型の食中毒菌で、芽胞(菌の卵のようなもの)を形成するのが特徴です。
真空パックなどの低酸素状態で菌が増殖すると、強い毒素(神経毒)を出し、それによって嘔吐、視力障害、言語障害、嚥下困難、重症化すると呼吸困難が起こり、死に至ります。
菌自体は嫌気性で、毒素は熱に弱いので、適切な保存や加熱によって食中毒は防げますが、芽胞は酸素にも熱にも強く、食品中に長く生き残っていることがありますwobbly
芽胞を死滅させるには120℃で4分間、100℃だと6時間の加熱が必要ですが、家庭の調理では難しいですねsad

大人の場合は、腸内細菌が芽胞を退治してくれるので発症せずにすむことが多いですが、1歳未満では腸内細菌が未発達のため、芽胞が発芽、増殖して毒素を産生します。
ハチミツは自然界由来の食物で、芽胞が混ざりやすいので、1987年に、当時の厚生省から1歳未満の乳児にはハチミツを与えないようにとの勧告が出されました。

ボツリヌス毒素は恐ろしい猛毒で、体重60 kgの大人では、致死量は0.00006 mgと言われますflair
青酸カリの致死量は174 mg、サリン12 mg、キノコ毒6 mg、フグ毒0.03 mgですから、比較にならないぐらい微量ですねcoldsweats01

一方で、医療分野では、この神経毒の性質をうまく治療に応用していますshine
筋の異常な緊張によって起こる眼瞼痙攣や片側顔面痙攣、痙性斜頸をはじめ、2012年には重度の腋窩多汗症の治療薬としても保険適用されるようになりました。
美容医療分野では、顔のシワ取り、エラ(咬筋)やふくらはぎの筋肉を退縮させることによる小顔足痩せなど。
もちろん、濃度を調整した製剤が使用されますが、ボツリヌス菌は、まさに、毒にも薬にもなる危険な存在と言えます。


≪栄養カウンセリング≫ 
日時:水曜・木曜 14:00~、15:00~、16:00~、17:00~
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投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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