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2017.03.09更新

こんにちはsun
管理栄養士の花田です。

先日の栄養カウンセリングで、患者様から、ロシアではビタミンDの血中濃度が低い場合はサプリメントが処方されるというお話を聞きました。

ロシアや北欧諸国などのように緯度が高い地域は、日照時間が短いので、紫外線による皮膚でのビタミンDの合成量が不足しがちです。
日本でも、日照時間が短い北の地域や冬期は、ビタミンD不足に陥りやすくなります。

実際に、京都市内で2006~2007年の1年間に出生した新生児1120人を対象とした調査では、全体の22.0%にビタミンD欠乏症を示唆する頭蓋ろうが認められましたflair
頭蓋ろうとは、頭蓋骨の石灰化が不十分で軟らかい状態ですが、その発症には明らかな季節変動が見られました。
胎児の骨量は妊娠後期に増加しますが、その時期が冬であった4~5月生まれの児に、発症頻度が高かったという結果が示されていますcatface

皮膚がん予防や日焼け防止の目的で、紫外線を避ける人が増えているので、潜在的なビタミンD欠乏者はたくさんいるはずです。
日本でも早く健康指標の一つとして血中ビタミンD濃度の測定がされるようになるといいですねhappy01

また、ビタミンD以外にも、地域の特徴に起因する欠乏症(風土病)を防ぐための取り組みが、世界各国でされています。

例えば、ですが、鉄欠乏性貧血を予防するために、欧米をはじめ、トルコや中南米、東南アジアの諸国では、小麦粉やとうもろこし粉、砂糖や食塩、醤油、シリアルなどに鉄が添加されています
日常的な食品への添加によって無理なく鉄を摂取することができるので、貧血患者もかなり少なくなったとのことですflair

また、ヨウ素(ヨード)を添加している国もあります。
日本は島国なので、ヨウ素が豊富な海藻や魚を食べる機会が多いですが、内陸国や山岳地帯ではヨウ素欠乏による甲状腺腫やクレチン症、脳神経障害などに苦しむ人が数多くいます。

このような地域では、ヨウ素を添加した食塩が使用されています。
また、ヨード油の注射、ヨード油のカプセル、井戸に徐々に溶解するヨードを投入する方法などもとられているそうです。

緯度や地形、土壌の成分などによって、摂れる栄養素もかなり違ってくるのですねconfident
ビタミンDと鉄については、日本でも欠乏症が増えているので、早急に対策を講じてほしいところですsign01

投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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