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2016.07.14更新

先週、飽和脂肪酸と死亡率に関する研究論文が、米医学誌『JAMAインターナル・メディシン』に発表されましたflair

これは、医療従事者12万人以上を対象に、食事、生活スタイル、健康などに関して2~4年ごとに最長で32年間にわたり実施したアンケート調査に基づくものとのことで、かなり信頼性の高いデータと言えそうです。

研究結果のポイントをまとめると、
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く摂取している人ほど、同量のカロリーを炭水化物から摂取している人に比べて、死亡率が高くなる。
・健康に及ぼす影響は、トランス脂肪酸が最も深刻で、2%の摂取増で死亡リスクが16%高まる。飽和脂肪酸については、5%の摂取増で死亡リスクが8%高まる。
・飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸、特に多価不飽和脂肪酸に切り替えた人は、飽和脂肪酸の大量摂取を続けた人と比較して、調査期間全体での死亡リスクが有意に低かった上、循環器疾患、がん、神経変性疾患、呼吸器系疾患などによる死亡リスクも低かった。
不飽和脂肪酸の大量摂取については、同量のカロリーを炭水化物から摂取するのに比べて、全体の死亡率を11~19%の範囲で低下させることに関連していた。

この研究結果から考えると、
トランス脂肪酸 ⇒ 飽和脂肪酸 ⇒ 炭水化物 ⇒ 不飽和脂肪酸

具体的に言うと、
マーガリン ⇒ バター、肉 ⇒ ご飯、麺、パン ⇒ 魚、オリーブ油
という感じでしょうか?

栄養学的に見ても、もちろん、この順序になりますが、果たしてこのデータを日本人にそのまま当てはめていいか、きわめて疑問ですbearing
第一、日本型食生活で、「飽和脂肪酸の大量摂取」や「不飽和脂肪酸の大量摂取」など、なかなかできるものではありません。
もともとの脂肪摂取量が欧米に比べてかなり少ないので、脂肪酸の種類を変えても死亡リスクが劇的に改善されることはないでしょう。

逆に、日本人の場合は、糖尿病のリスクが高く、炭水化物の摂り方の見直しが必要だとも言われます。

人種や食習慣、遺伝子などに注目した研究が今後は主流になってくるでしょうねhappy01



投稿者: 医療法人正育会春木レディースクリニック

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